2008年12月8日月曜日

スポーツビジネス:イングランドプレミアリーグの放映権販売

英国のサッカー協会であるイングランドプレミアリーグのビジネスモデルは世界的にも大成功している事例と言えます。有名クラブを挙げようとすれば数え切れない程あるのがイングランドプレミアリーグです。マンチェスターユナイテッド、リバプール、チェルシー、アーセナル......。



先日イングランドプレミアリーグ協会は、海外208の国と地域に対して来季から3シーズンのテレビ放映権料を約1億5000億円で販売致しました。この金額は今季の契約の2倍に相当し、英国内、インターネット関連への放映権も含めれば、総額6500億円以上の収入になると考えられています。

この放映収入の増加によりリーグにおける分配金も増え、来季優勝チームは120億円を手にすることになります。Jリーグの優勝チームの獲得金は1億円であるの比較すると、120億円とはリーグの経営自体が優秀であるとしか言いようのない金額です。

ロシアの石油王であるアブラモビッチ氏のような世界の大富豪がクラブのオーナーとなり、あるいはその潤沢な資金により世界中の有名選手を集めるプレミアリーグは現在世界で最も知名度が高く、成功しているリーグと言えます。プレミアリーグの試合をテレビで観る度に、スタジアムとフィールドの近さかくる一体感、そこから発生する臨場感を感じます。

どうやらイングランドプレミアリーグ成功の裏には現在の投資家獲得、スター選手獲得、放映権獲得を想定して実施されたスタジアム建設・改修などから成る大プロジェクトがあるようです。このようにハードとソフトを効果的に融合させ、絶妙なマーケティング手法を用いたイングランドプレミアリーグは学ぶべき点の多いスポーツビジネス業界の大きな成功事例であると言えるでしょう。

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